
正田 倫顕
しょうだ ともあき
1977年生まれ。東京大学教養学部卒業。ベルギー・ルーヴァン大学に留学。尚絅学院大学准教授。
ヨーロッパにおいて、ゴッホに関するフィールドワークに従事する。ゴッホの暮らした土地、描いた場所、関連美術館などを隈なく調査する。著書に『ゴッホと〈聖なるもの〉』(新教出版社、2017年)、『ゴッホの宇宙』(教文館、2025年)、「ゴッホの《ひまわり》――パリ編(上・下)」(『図書』岩波書店、2020年)など。
NHK 文化センター青山教室、朝日カルチャーセンター新宿教室、女子美術大学などで、ゴッホに関する講演多数。国際シンポジウム「ポスト印象派から後世代に継承されたユートピアの表象」(2021年11月27-28日)登壇。
最新情報
『ゴッホの宇宙』(教文館)の刊行
拙著『ゴッホの宇宙』が教文館から刊行されます。今年はゴッホ展が目白押しです。是非この機会にお手にとって、お読み下さい。ゴッホ芸術の真実を探究しましょう。
【内容紹介】(帯より)
ゴッホが描き出した芸術世界の真実とは?
観る者の魂を揺さぶる強烈なエネルギー――。ゴッホを独特の絵画表現へと駆り立てたものは一体何だったのか? 牧師の夢に破れキリスト教に複雑な感情を抱いていたゴッホを宗教的人間として捉え、作品と手紙の手堅い分析からその絵に示された世界観を解き明かす。画家ゴッホの深層に迫る、ダイナミックで犀利な思索!
カラー図版を多数収録(口絵48頁)。
「生きることの意味がつかめず、不安におびえ、孤独に耐える人々とゴッホの人生は重なり合う。だがたとえ試練や苦境の中にあっても、ゴッホは絵にこだわり抜いて、その果てに自己をこえたものにつかまれた……彼の絵画を通して、『生きるとは何か』、『人間とは何か』といった根源的な問いがわれわれには投げかけられている」(「あとがき」より)。
【目次】
図版
序
コラムⅠ ゴッホの人生と芸術
コラムⅡ 「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」に寄せて
第一章 《馬鈴薯を食べる人たち》――存在の大地
コラムⅢ クレラー=ミュラー美術館探訪
第二章 ゴッホの《ひまわり》
コラムⅣ 《ひまわり》と東北
コラムⅤ ゴッホの切断された耳
第三章 《星月夜》の宇宙
あとがき
註
図版目録
参考文献
ゴッホの略年譜
税込価格:3,080円(本体価格: 2,800円)
判型:A5判 / 232頁+口絵48頁
ISBN:978-4-7642-7496-9
発売年月日:2025年5月23日
【報告】日蘭協会 オンライン講演会
「『ゴッホと静物画展』を楽しむ」
2023年10月6日(金)20:00-21:00
※おかげさまで多くの方にご参加頂き、大変好評を博しました。また次も聞きたいなどのお声が多数寄せられました。ありがとうございました。日蘭協会からも感謝状を頂きました。心からお礼申し上げます。
以下はアンケート結果の一部です。
・芸術の秋にふさわしい、本当に楽しい時間でした。先生のお話をうかがっていると、目が見え、色が見えることの幸せを感じました。ゴッホの神髄に迫る貴重なご講演をありがとうございました。
・非常に面白く、勉強になる有意義な時間でした。講演料をお支払いするので、アーカイブを残していただきたいくらい。
・正田先生のご説明が素晴らしく、心に深く染み入りました。展覧会の開催が待ち遠しいです。
・実に楽しく、あっという間の一時間でした。絵画を鑑賞する視点を深く豊かに広げていただきました。オランダ大使館や現地のお写真を見ることができ、オランダへの興味も深まりました。
「ゴッホの人生と芸術」、『小学図書館ニュース』第1287号
2023年2月28日発売
※記事の執筆とカラー紙面の監修を担当しました。